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石灰石とは
ドロマイトとは

石灰石とは


1、石灰石とは?

石灰石(Limestone)とは、一般には、石灰岩を採掘して、利用できる大きさにしたものを言います。
学術的には”石灰岩”が正しいですが、現在では石灰岩そのものも石灰石と呼んでいます。

▼石灰石

2、石灰石の化学成分

石灰石は、炭酸カルシウム(CaCO3)を主成分とした鉱物です。一般の石灰石には、酸化マグネシウム(MgO)、シリカ(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化鉄(Fe2O3)などの化学成分が少量に含まれています。成分では、炭酸カルシウム(CaCO3)と表しますが、化学成分では、酸化カルシウム(CaO),二酸化炭素(CO2)にわけて、重量比率(%)で表します。

純粋な炭酸カルシウム(CaCO3)の場合、 成分では 炭酸カルシウム CaCO3 : 100% に対し、化学成分では
  酸化カルシウム CaO : 56.03%
 二酸化炭素 CO2 : 43.97%
と表します。


3、石灰石と呼べるものは?

石灰石と呼べる鉱物の範囲はどのようなものでしょうか?
炭酸カルシウムが主成分ではありますが、混合している種類によって、少し異なります。
Pettijohn.F.J.氏の分類によれば次のようになります。

砂岩が混合している場合では、
 炭酸カルシウム(CaCO3)の含有率90%以上のものを石灰石といい、
 50〜90%のものでは、砂質石灰岩と呼び名が変わります。

粘土が混合している場合では、
 炭酸カルシウム(CaCO3)の含有率95%以上のものを石灰石といい、
 85〜95%のものでは、泥灰質石灰岩、
 75〜85%のものでは、泥灰石灰岩となります。

また、炭酸マグネシウムが、混合している場合では、炭酸マグネシウムの含有率から見て、5%までのものを石灰石、5〜10%のものでは、苦土質石灰石(又は、マグネシア石灰石)、10〜45%のものをドロマイト(又は、ドロマイト質石灰石)と言います。

一般には、炭酸カルシウム(CaCO3)が 95%以上のものを石灰石と言います。
化学成分では、酸化カルシウムCaO:53%以上になります。

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4、石灰石の炭酸カルシウムの形態

石灰石の炭酸カルシウムの形態は、図のようなカルサイト
(方解石)という結晶構造をしています。
 石灰石は、通常10〜100ミクロン程度の大きさのカルサイトの
結晶の集合から出来ています。

▼ カルサイトの結晶

5、石灰石の産地

日本はたいへん石灰石の豊富な国です。図のように、日本各地に分布しています。

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6、石灰石の成因

石灰石のもとをたどれば、海に生きるサンゴに行きつきます。
サンゴは、海中の二酸化炭素をからだにとりこみ、石灰質のカラを造ります。これが積もり積もって巨大になったのが、サンゴ礁です。海にあったサンゴ礁が、地殻の変動により、隆起し、陸となる。
学説によると、南の海のサンゴ礁が太平洋プレートに乗って移動し、日本海溝に沈むことなく、押し上げられ、日本各地の石灰鉱床を生成したといわれています。何億年もの時間をかけて、石灰石は造られてきました。


7、石灰の歴史

石灰石は私たち人類と深い関係にあります。古くはエジプト時代、ピラミッドは石灰石で造られています。中国の万里の長城、メキシコのマヤ遺跡、ギリシャ・ローマ時代の建築、日本では高松塚古墳にも石灰石が使われました。
 数えあげれば、ほとんど全世界にまたがります。
人間の英知が石灰の特質を見つけ出し、石灰が人の期待に応える。”石灰のおかげで文化は築かれた”といえるでしょう。


8、石灰石の用途

セメントの原料としてはもちろんですが、製鉄にも使われます。
生石灰は、鉄鉱石やコークスなどの原料に含まれる不純物を取り除く重要な働きをしています。鉄とセメントでビルディングは建てられますが、形こそ違え、古代と同じように現代の建築物も石灰なくしてはあり得ないのです。
この他、石灰は、さまざまなかたちになりながら、私達の身近なところで活躍しています。
文化が進めば進むほど、暮らしが豊かになればなるほど、石灰はなくてはならないものになりました。
 石灰の歴史、それは文化の歴史なのです。

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